忍者ブログ
Home > > [PR] Home > 動画 > 【ERB】シェイクスピア vs ドクター・スース

Carpe diem

映画覚書用ブログだったはずが最近ラップバトル動画覚書用ブログに

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【ERB】シェイクスピア vs ドクター・スース



劇作家兼詩人シェイクスピアvs絵本作家ドクター・スースのラップバトル。
相変わらずよくわからない絶妙なチョイスです。実はラップ対決中でもあるように弱強五歩格のシェイクスピアvs三音節のドクター・スースと韻律をめぐる戦いにもなっています。シェイクスピアを演じるのはジョージ・ワトスキー。ポエトリー・スラムという自作の詩の朗読を競うジャンルがあり、その分野で活躍するラッパーです。韻律にもこだわりがあるらしくシェイクスピアを演じたこの動画では弱強五歩格、エドガー・アラン・ポーを演じた方では強弱格のラップを披露していたりします。
このようにたまに出演者自身がライターとしても協力していたりするので面白いですね。
解説はERBHwikiにお世話になりました。



[William Shakespeare]
Come bite my thumb!
I hope you know the stakes
I'll put a slug between your shoulder blades
Then ask what light through yonder poser breaks?
I hath been iambic on that ass, ye bastard
My rhymes are classic
Your crap is drafted by a kindergartener high on acid

Ye hoebag. Youre an old white Soulja Boy who has no swag
and no gonads. Egads, it's so sad
And to top it off You're not a doctor
I've never seen a softer author
You crook, you
I bet you wrote The Twilight books too!

(シェイクスピア)
さあ我が親指を噛もうではないか!君が賭けごとを心得ていればいいが
その背に弾丸を撃ち込んでくれようぞ
して、問おうではないか、あの気どり屋から漏るる光は?と!
五韻脚でお前の尻を叩いてやろう、なあまがいものよ
私の韻律は由緒あるもの
君のゴミの様な作品は麻薬を打った幼稚園児が描いたようだ

尻軽め、君は年老いたソウルジャ・ボウイだ、身一つのな
タマもない、ああなんと悲しきことか
その上医者でも無いときた
君のような作家志願は見たことがない
いかさま師だな、君もまた盛りの過ぎた書を記すと賭けようか!

(親指を噛む仕草はシェイクスピアの時代の開戦の合図。『ロミオとジュリエット』でモンタギュー家とキャプレット家の間の諍いごとの開始にも使用されています。what light through yonder poser breaks?は同じくロミジュリからwhat light through yonder window breaks?の言い換えとなっており、弾が撃ち込まれたドクター・スースの身体から漏れる光を問おうとシェイクスピアは言っているようです。シェイクスピアの詩は多くが弱強五歩格[iambic]で書かれており、これらのラインもそれを用いて書かれています。音節は韻脚[foot]と呼ばれるらしく、I hath been iambic on that assは、その韻脚で尻を蹴りあげてるといったイメージ。このラインはなんと弱強六歩格らしいです。詩人ワトスキーのこだわりを感じます。
ソウルジャ・ボウイはラッパーです。who has no swagを身一つと訳してしまったのですが、ヒップ・ホップの中で技巧[swag]を誇る流派があるらしく、ドクター・スースはラップの技術も何も持ち合わせていないという揶揄になっています。The Twilight books は中味の無い本を指しているのでしょうが、トワイライト・シリーズを揶揄する言葉遊びになっているようです。)


[The Cat In The Hat]
I would not could not on a boat
Read any of the boring ass plays you wrote
Even Horton doesn't want to hear you
And Cindy Lou Who is afraid to go near you
You bore people to death
You leave a classroom
Looking like the end of MacBeth
I entertain a child of any age
You gotta translate what you said on the opposite page
How you gonna battle with the Cat in The Hat?
Little kids get scared when I step on the mat
You think your ruffled neck ass gonna rap to that?
I got a best selling book about me coming back

(キャット・イン・ザ・ハット)
やりたくないしできないんだ、ボートの上で
あんたの退屈な戯曲なんか読むのはね
ホートンでさえ君に耳を貸したがらないし
シンディー・ルー・フーだって怖がってるんだ、君のそばに行くのをね
君ってば死ぬほど人を退屈にさせるよね
教室から立ち去ってくれないかな、マクベスの幕引きのように!
ぼくは何歳の子だって楽しませるよ!
あんたは向かいのページになんて書いたか訳でもしなよ!
このキャット・イン・ザ・ハットとどう戦うってんだい?
ぼくがマットに乗ると小さな子は怖がるんだ
しわくちゃの襟がそんなぼくとラップしたいっていうのかい?
ベストセラーだってあるんだぞ カムバックしたぼくについてのね

(ホートンとはドクター・スースの“Horton Hears a who”のぞうのホートン。シンディー・ルー・フーは“How The Grinch Stole Christmas”のキャラクター。怪物のようなグリンチさえ怖がらなかったのに、と言う意味。動画ではマクベスの幕引き“the end of MacBeth”で教室で座っていたキャット・イン・ザ・ハット達が撃たれて死んでいますが、これから察するにどうやら王家の全員が床で死ぬ『ハムレット』の幕引きの方を言っているようです。)

[William Shakespeare]
I'm switching up my style like the Beatles with my pieces
Each is such a wonder with a plethora of features
You're pathetically predictable
You think your new book might include a trisyllabic meter and some ghetto Muppet creatures
The Bard is in the building
It's a castle I'm a boss
I bet I'm Parliament
I'm positive, I'm killing it
I'm iller than the plague I never caught or cholera
A baller baller on some cricket bowler business while you're sitting in the bleachers

(シェイクスピア)
私の文体をビートルズのように代えてみようか
どちらも驚くべき目に余る特徴があるぞ
君には哀れなほどに真新しさがないというのだ
新たな書には三音節の韻と奇妙なマペットを含むべきと考えたのだな
鳥は建物にいる、それは城で、私が領主だ!
私こそが議員で
紛いもなくその最高位なのだ!
私の韻律は有毒だよ、ついぞかかったことのないペストやコレラよりもな!
優秀なクリケット投手は働くのだよ、君が外野席に座っている間にな!

(弱強五歩格から早口のビートルズ調に。次のラインで、ドクター・スース達がその早口に驚いているように、早口ラップは中の人ワトスキーの特性でもあります。The Bard はエイヴォンの鳥と呼ばれたシェイクスピアを指しています。parliamentは時に政治的なものも書いたドクター・スースへのあてつけ。I'm positive, I'm killing itはどちらもスラングなのですね。前者は間違いないと言う意味で使い、後者は「最高」というニュアンスで使用するらしいです。A ballerは卓越した、著名な人に使う言葉で、このラインはシェイクスピアがクリケットのスター・プレイヤーだとしたらお前は外野だ、といった意味を示しています)

[The Cat In The Hat]
You rap fast you do. Yes you rap fast it's true
Now lets see how you rap versus Things 1 and 2!
(キャット・イン・ザ・ハット)
あなたの歌うラップは早い、そうとも、あなたのラップは早い そりゃ本当だ
じゃあシング1と2とどう張り合うのか見せてもらおう!

[Thing 1 And Thing 2 ]
Oh, No
We'll smash your Globe
Yo, you may have wrote the script but now we running the show
You can take your fancy words and send 'em back home to your mama
Break our foot off in your ass with our feetie pyjamas
Man we'll cook you up and eat you with some ham and green eggs
We'll break offa your legs. Make no mistake. We in a rage
All does not end well when we bust out our cage
You gettin' upstaged Bill. Yo, you just got played!

(シング1,2)
オーノー、お前の地球座をつぶしてやる!
あなたが脚本を書いてもいいけど、もうぼくらが劇を演じてるよ!
そんな架空の言葉はお家のママにでも送りなよ
全身パジャマがその尻を叩いてやる!
ねえ僕たちが料理して、あなたを食べてあげるよ、ハムと緑の卵といっしょにね
成功を祈ってるよ(足を折ってやるよ)、間違いのないようにね、ぼくらは怒ってるんだ!
終わりよければすべて良しとはいかないんだよ ぼくらがケージから飛び出したらね!
はまったな、ビル!あなたは罠にかかったただの劇作家さ!

(地球座とはシェイクスピアのために建てられた劇場。ハムと緑の卵“ham and green eggs”はドクター・スースの本の名前。“break a leg”とは何らかのパフォーマンスの前に「成功を祈るよ」と声をかける時の言葉であり、シング1と2は文字通りの言葉の方「お前の足を折ってやるよ」と意味をかけながら言っています。All does not end well は“All's Well That Ends Well”『終わりよければ全てよし』のもじり。)
PR
コメント
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード

カレンダー

03 2020/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

最新コメント

プロフィール

性別:
非公開

ブログ内検索

忍者アナライズ