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Carpe diem

映画覚書用ブログだったはずが最近ラップバトル動画覚書用ブログに

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【ERB】ゴーストバスターズvsミスバスターズ(怪しい伝説)



先日ERBのシーズン4がフィナーレを迎えました。シーズン5が楽しみです。
ということでシーズン4の封切であるこの動画を振り返ろうという。
ナイス・ピーターが舞台裏の動画で子供の頃ゴーストバスターズになるのが夢だったと言っていたと思うのですが、それ故かいつもより映像やセリフ回しがかなり手の込んだつくりになっているようです。
どうせなのでGeniusを参照しながら、映像中の元ネタのゴーストバスターズのシーンも紹介します。


[Ghostbusters]
Are you tired of two geeks in mustaches?
Who can manage to be boring with explosions and crashes
If you, or the Lorax, wanna bust like we do
Give us a call, we're ready to defeat you!

(スタンツ)口髭を蓄えたギークどもにうんざりしていませんか?
(スペングラー)爆発と爆音で愚かにも人を退屈にさせてしまうそいつらに
(ベンクマン)諸君、いやロラックスおじさん、俺らのように何か退治したいってんなら
電話くれよ、(ゴーストバスターズ)お前らを打ち負かす準備はできてるぜ!

ここまで映画の中のゴーストバスターズのTVCMをもじったプロローグ。


対戦相手のMythbustersとは、ディスカバリーチャンネルの番組(日本では「怪しい伝説」)のホスト、ジェイミー・ハイネマンとアダム・サヴェージ。都市伝説を科学的に検証する番組でなぜかよく物が爆破されるようで、そのことが揶揄されています。ロラックスおじさんとは口髭を生やしたアザラシのようなキャラクターで、ドクター・スースの絵本によるもの。ジェイミー・ハイネマンのことを指しています。

Ghostbusters, flow crushers, get the job done
Spitting out the lyrics like, 'we got one!'
Get the people moving like the Statue of Liberty
Try to beat us in a battle?
Man, you gotta be kidding me
The delivery of Stantz stands straight like my main man's slinky
I collect spores
tell 'em 'bout the Twinkie
Like your show, it's all fluff and filler
I'll kick your hiney man, I'm a savage killer

(ゴーストバスターズ)ゴーストバスターズ、フロークラッシャーズは成し遂げるぞ
(スタンツ)リリックをかましながら、(ジャニーン)「やったわ!」ってね
(スタンツ、ウィンストン)人々の心を突き動かしてんだよ、自由の女神のようにな
(ベンクマン)バトルで俺達を打ち負かすって?
(ウィンストン)なあ、冗談言うなよ
(スタンツ)スタンツの物言いは率直だ、同志のスリンキーのようにね
(スペングラー)俺は胞子を集めてるんだ
(ウィンストン)トゥウィンキーについて彼らに教えてやれ
(スペングラー)君らのショーのように、ふわふわで、嵩増ししててあるんだ
なあ、君らの尻を蹴りあげてやるよ、俺は残忍な殺人者なんだ

ゴーストバスターズの秘書ジャニーンが“we got one!”と叫ぶシーン。


フローとはラップにおける歌い回しの事。次のラインの、自由の女神のように人々の心を動かしている、というのは元ネタがゴーストバスターズ2の映画のラストにあります。スペングラーが子供の頃持っていたスリンキー(バネのおもちゃ)というのはまっすぐだったそうで(元ネタはゴーストバスターズ2)、スタンツの物言いもそれと同じく率直だとここでは言われてます。トゥウィンキーというのはクリームが詰まった焼き菓子のようなものです。ゴーストバスターズ1の映画の中でスペングラー博士がこれを用いて、街で起きている心霊現象のエネルギー量を説明しています。映画の中でウィンストンは遅れてきたベンクマンにも「トゥインキーについておしえてやれ"tell 'em 'bout the Twinkie"」と言っており、このバトル中でスペングラーはトゥウィンキーを彼らの番組に喩えています。いわくふわふわ(中身が無い)で嵩増し(捏造)してある、と。"I'll kick your hiney man"のラインはジェイミー・ハイネマンの名に、"I'm a savage killer"はアダム・サヴェージの名にかかっています。秀逸な言葉遊びです。

[Mythbusters]
Wow, your raps are just too wack to handle
Let's do it like we do on the Discovery Channel
Your science is preposterous, the opposite of competent process
And in this episode, we'll give you a synopsis
Starting with the vacuum cleaners strapped up on your back
It's a fact, positrons don't react like that
You built a laser grid with no safety switch
And Walter Peck was right, that's some shady shit
Good thing you work in a firehouse, cause you just got burned
You are poor scientists, and that's confirmed

(アダム)ワーオ、君らのラップは歌うにはダサすぎるね
(ジェイミー)私達もやってみるか ディスカバリー・チャンネルで行っているように
(ミスバスターズ)君達の科学は非合理的だ、正当な手続きとは正反対だ
このエピソードでは、君らにサマリーを与えてあげるよ
その背にからったバキューム掃除機をはじめとしてね!
事実、陽電子はあんな感じに作用しないんだ
君らはゴースト貯蔵庫をつくった 安全スイッチもなしに
ウォルター・ペックは正しかったんだ ありゃ胡散臭いっていうのもね
(アダム)消防署で働くといいよ (ジェイミー)君達は焼き払うだけだからな
(アダム)君らは科学者として貧弱だ、(ジェイミー)そりゃ確かだね

「怪しい伝説」では最初にその回のサマリー(要約)を提示することから、ここではゴーストバスターズが背にからうプロトン・パックを「バキューム掃除機」と呼び、君らのやり方で陽電子が作用するはずがない、と簡潔に述べています。ウォルター・ペックはゴースト貯蔵庫のスイッチを切らせた、環境庁のタマ無し君のことですね。最後のラインのthat's confirmedは、この番組が都市伝説をConfirmed(正しい)、Busted(ウソ)、Plausible(本当かもしれない)の三つの基準に判定することから。

[Ghostbusters]
That's enough from the Walrus and Dickless the clown
Let's show these Mythbitches how we do it downtown
Grab your stick (holdin'), heat em up (smokin')
High speed shows your ass get beat in slow motion
We roast show hosts when our flows cross streams
Pumping out blockbusters, while you work behind the scenes
It's a rap test dummy, and you're both getting crashed
We came, we saw, we kicked your ass

(スタンツ)もう十分だ、このセイウチとタマ無しの道化師が!
(ベンクマン)このミスビッチどもに見せてやろうぜ、俺達が街でする事をな
スティックを掴め!(準備よし!)発射準備!(点火!)
(ゴーストバスターズ)ハイスピードカメラがお前らが打ち負かされる所を見せてくれるぜ ゆっくりとな
ショーの主役共をローストすることになるぞ 俺らのフローが交差する時にはね
(ベンクマン)大ヒット作が世に出た時、(スタンツ)お前らは裏方をやってたってな!
(ウィンストン)これはダミーのラップ・テストだよ (スペングラー)お前ら二人は成敗されるんだ
(ゴーストバスターズ)来た、見た、ぶっ飛ばしてやったぞ!

ここから映像の舞台が、ゴーストバスターズのヒロインのマンションの屋上での、破壊神ゴーザとの最終決戦のシーンに切り替わります。あつい。


セイウチと道化師はジェイミーとアダムの事。タマ無しは、やはりウォルター・ペックの愛称から。2つ、3つ目のラインは映画中のゴーザに対し、“Grab your stick (holdin'), heat em up (smokin')”、"Let's show this prehistoric bitch how we do it downtown(この時代遅れのビッチに俺達が街でどうやってるか見せてやろうぜ)"というベンクマンの掛け声に対応しています。ハイスピードカメラの下りは、ミスバスターズが何かを爆破する時、ハイスピードカメラで撮影し、その様をスローモーションで映し出すように、お前らが敗れる様も撮ってやるということ。最後のラインも映画の引用であり、ゴーストバスターズが最初の依頼を成し遂げた時の一言。“We came, we saw, we kicked it ass!(来た、見た、やっつけたぞ!)”

[Mythbusters]
Ghosts aren't real, but it should be said
It's time to bring the B-Team back from the dead
(Hey!) Things are getting scary, when Tory, Grant and Kari
Come harder than Ray when that ghost popped his cherry
We reject your flows, and substitute our own
Uhhhhhhhmmm...
Why'd you stop? I couldn't think of a rhyme
Well just say the first thing that pops into your mind

(ジェイミー)ゴーストは実在しない (アダム)けど、こういうべきだな
(ジェイミー)今は無きBチームを呼び戻す時が来たと
(Bチーム)(Hey!)何でも恐ろしいことになるよ、このトリー、グラント、キャリーが
(グラント)しっかり仕事した時は ゴーストにチェリーを奪われた時のレイよりもね
(キャリー)私達はあなたたちのフローを拒否するわ、私達自身がそれにとって代わるのよ
(トリー)あーあーあー…
(ジェイミー)何故止める?(トリー)韻文が思いつかないよ!
(アダム)心に浮かんだ最初の言葉をただ口にしてみなよ

Bチームはメイン二人のアシスタントの三人組を指します。この3人組は2014年8月の番組をもって解散したそうで、ここでは"back from the dead(あの世〔番組外〕から)"呼ばれていることになっています。キャリーの "We reject your flows, and substitute our own"は、アダムの言葉、"I reject your reality and substitute my own.(君の現実を否定して、僕自身がそれに取って代わるよ)"から。もとの文脈が良く分からないのですが、他人よりも自分の経験を信じる、という科学者的な発言ということですかね。

[Stay Puft Marshmallow Man]
Aww... aww...
Yo, raise up, it's Stay Puft, I stay fluff
Blaze chumps and flip Kari butter-side up (hey!)
I'mma smother Ghostbusters in fluffernutter, I don't play
Show these dweebs how to rock a beret (hey)
I live so large you can't harsh my mellow
Just one step took me out the ghetto
You best be afraid of my marshmallow flows
Cause Big Puft just turned all you bitches to toast

(ステイ・パフト)アー…アー…
よう、面をあげな ステイ・パフト様だ、いつもふわふわの
まぬけ共を焼いて、キャリーのバタートーストを裏返すぞ(hey!)
ゴーストバスターズをマシュマロピーナツバターで窒息させてやる 冗談じゃないぞ
こいつらにどうベレー帽を揺らせばいいか見せてやろう(hey)
ぼくは巨大だ、誰も攻撃することができないほどに
ただ一歩でゲットーに行けるんだぞ
お前らぼくのマシュマロ・フローが怖いだろ
このビッグ・パフトがお前らどもをトーストしてやろうってんだからな!

ゴーストバスターズのラスボス、マシュマロマンです。fluffernutterはマシュマロクリームとピーナツバターを合わせたものだそうで、映画の中でゴーストバスターズはマシュマロマンを焼いて、大量にマシュマロクリームを浴びています。最後のラインのトーストは、映画中でゴーサに対するベンクマンのセリフ、“This chick is toast“(この小娘の負けだ!)”から。be toastで負け、終わりを意味するらしく、ここでのtoastはマシュマロがあぶられることとと、このラップバトルでマシュマロマンが両チームを負かす、ということとかかっているようです(訳出があまりうまくいってなくてすみません)。

映像、歌詞ともに力のこもった戦いでした。
このクオリティがシーズン5の封切でも見ることができたら最高です。
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